[2001.06.14]
  音楽幸福時代のあと


 ▼海賊盤音楽CDの枚数が昨年25%増加〜国際レコード産業連盟調査(Impress INTERNET Watch)
  http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/0613/ifpi.htm


 あなたは1年前,いくつの曲を手元に持っていただろうか? そして今は,いくつの曲を持っているだろうか? そう考えると,今という時代は,音楽にとってとても幸せな時なのかもしれない,と思う。なのに,その状況はあっさりと叩き潰されようとしている。さて,このあとに,どんな時代が生まれるというのだろうか?

 国際レコード産業連盟は,2000年に出回った海賊版音楽CDの数が,昨年より25%増加していることを発表した。世界で販売されているCDとカセットの1/3は海賊版となる。このCDの違法複製にプラスして,インターネット上の違法複製楽曲がある。

 もしかして,有史になってこれほど,人々が音楽を多く持っている時代というのは,なかったのかもしれない。自分を考えてみても,数えられないほどのMP3は,異常のようにも思う。そしてその中の,購入した音楽の数も信じられないほど多い。実際に聴かれているかどうかは別として,尋常ではない数の音楽が,世界を席巻している。それもここ1,2年という間に,爆発的に増えた。その状況は,なにを意味するのか。

 数年後,人々は今の状況が信じられないほど,誰も音楽を持っていなくなる可能性が高い。音楽業界は今の活況を懐かしむほど,どん底まで落ち込むだろう。それは,楽しむことなど拒絶する暗号じみた音楽など,誰も手に取ろうと思わないからだ。今,この今の,音楽があふれている状態を,どのような意味に感じるか。違法だとかそんなことを云っているのではない。その判断が,数年後の状況を大きく変える。音楽の幸せは,どこにあるのか。


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